サイクロン集塵機で有名な集塵機メーカー3選
公開:2023.08.31 更新:2024.07.31
株式会社ハープは1947年設立で、サイクロン集塵機の卓上モデルを提供し、90%以上の集塵効率を実現しています。集塵装置株式会社は特注集塵システムに強みを持ち、シケン株式会社は小型集塵機を提供しています。
目次
株式会社ハープのサイクロン集塵機とは?
株式会社ハープは、1947年に谷口巽商店として創立されました。当初は置時計部品の輸入販売としてのスタートでしたが、やがて自社で時計用工具や部品の研磨機の製造を手掛けるようになり、これが転機となりました。貴金属製作のための彫金工具や機械・用品の製造・輸入販売メーカーとしての地位を確立しました。
1983年、社名を株式会社ハープに変更し、現在では指輪彫刻機、研磨機、砥石、定規など、幅広い関連商品を取り扱っており、集塵機においても研磨作業がしやすい工夫が施されたものから、すり板保持金具付きでマイクロモーター作業も可能な集塵機など様々な商品を提供しています。今回は同社が販売しているサイクロン集塵器について、サイクロン集塵器のメカニズムと合わせて詳細に解説します。
企業名 | 株式会社ハープ |
設立年月日 | 1947年 創業 |
資本金 | |
売上 | |
従業員数 | |
住所 | 大阪府八尾市竹渕2丁目98 |
業種 | メーカー |
取扱品目 |
サイクロン集塵機の仕組み
サイクロン集塵機はダストを含んだ空気を導入する入口を持っています。この空気は内部の円筒内に導入されます。 円筒内の空気は、中央部分に向かって旋回運動を始めます。この旋回運動により、空気中の微小な粉塵や粒子も運動を始め、外側へ押しやられる遠心力が発生します。
遠心力によって、粉塵や微粒子は円筒の外壁側へ移動し、外壁に沿って下に向かって移動します。この過程で、重い粉塵が外壁に付着し、空気から分離されます。分離された粉塵は、集塵容器やホッパーに蓄積されます。
一方、分離されたクリーンな空気はサイクロンの上部から排出され、外部に放出されます。ホッパー内に蓄積された粉塵や微粒子は、ロータリーバルブなどの装置を通じて定期的に排出されます。これによって、集塵機の運転効率が維持されます。
株式会社ハープのサイクロン集塵機
株式会社ハープのサイクロン集塵機は、サイクロン集塵機の特長を最大限に生かし、90%以上の集塵効率を実現します。コンパクトな卓上サイズでありながら、効率的な集塵を可能にすると同時に、メンテナンスも簡便に行えるように設計されています。特に、歯科用石膏や貴金属含有粉塵などの回収集塵において、フィルターを必要とせずに効果的な集塵を実現します。
特殊仕様にも対応する集塵装置株式会社
1959年に設立された集塵装置株式会社は、その創業以来、作業環境の改善設備から公害防止設備、廃棄物・リサイクル設備までの幅広い分野にわたるプラントを提供しているメーカーです。同社は、計画・設計から施工および試運転、そしてアフターサービスまでの一貫した体制を確立し、その技術力を最大限に発揮してニーズに応えています。
集塵装置株式会社の最大の強みは、特注・特殊仕様の集塵システムの設計・製造能力にあります。通常の標準仕様の集塵機では解決できない課題や困難な案件にも対応できる柔軟さを持っています。さらに、一貫体制により課題に最適な解決策を提供し、多様なワークや環境に合わせて最適な集塵システムを提案することも得意としています。
企業名 | 集塵装置株式会社 |
設立年月日 | 1959年10月 創業 |
資本金 | 7000万円 |
売上 | |
従業員数 | |
住所 | 東京都 板橋区 新河岸2-6-8 |
業種 | メーカー |
取扱品目 |
集塵装置株式会社のサイクロン集塵機
放射性物質用集塵装置やアルミ屑回収装置、鉄道車輛整備向け集塵機など、特殊な用途にも対応可能なサイクロン集塵機を提供しており、その実績は豊富です。集塵機のパイオニアとして様々なノウハウと技術を持つ集塵装置株式会社ならではの提案で、サイクロン集塵機に変更して成功した事例がありますのでご紹介します。
鉄道車輛整備向け集塵機の事例では、初めは湿式集塵機を検討していた依頼者でしたが、ダスト処理やメンテナンスの課題が生じていました。同社はサイクロン集塵機の提案を行い、湿式集塵機と同等以上の性能とコスト削減を実現できることを説明しました。
サイクロン集塵機への変更により、ダスト処理の手間がなくなり、作業時間が劇的に短縮されました。透明なダストボックスの導入により、吸引したダスト量や交換時期が一目で確認できるようになりました。さらに、人件費を含むランニングコストの削減が実現し、お客様の満足度が高まりました。
環境保護にも取り組むシケン株式会社
1959年に設立されたシケン株式会社は、当初は研磨機や除塵機の製造・販売メーカーとしてスタートしました。その後、1969年に大気汚染の予防を目指したバックフィルタ方式の集塵機を開発し、これをきっかけに環境保護分野に進出しました。
現在では研磨機や研磨に関連する商品・サービスの提供や、集塵機の製造・販売を行っています。集塵機においては国内大手企業に対しても多くの実績を築いており、バフ研磨装置は3000台を超える導入実績を持ち、東南アジアを含む海外にも多くの顧客を抱えるまでに成長しています。
企業名 | シケン株式会社 |
設立年月日 | 1959年 2月 創業 |
資本金 | 1000万円 |
売上 | |
従業員数 | 20名 |
住所 | 大阪府東大阪市若江東町2丁目1番8号 |
業種 | メーカー |
取扱品目 |
シケン株式会社のサイクロン集塵機
「小型集塵機(SBFボックスタイプ)」は、一般的な仕様の小型集塵機のことを指します。この機種は特に、研磨粉塵などの集塵に適しており、その目的に合わせて設計されています。主な特徴として、コンパクトなサイズと低コストを重視して開発されており、その実績も非常に多いです。
研磨作業によって発生する火花のリスクに対処するためには、防火設備が組み込まれた防火調圧室との組み合わせがおすすめされています。
株式会社ハープは1947年に設立され、当初は時計部品の輸入販売からスタートしましたが、後に彫金工具や集塵機の製造・販売を手掛けるようになりました。
特にサイクロン集塵機に力を入れており、90%以上の集塵効率を実現するコンパクトな卓上モデルを提供しています。この集塵機はフィルター不要で、歯科用石膏や貴金属粉塵の回収に適しています。
一方、集塵装置株式会社は1959年に設立され、特注の集塵システムの設計・製造に強みを持っています。特殊な用途や困難な案件にも対応できる柔軟性が特徴で、鉄道車輛整備向けのサイクロン集塵機を成功裏に提供しています。
シケン株式会社は1959年に設立され、研磨機や除塵機の製造から始まり、1969年にはバックフィルタ方式の集塵機を開発しました。現在は、小型集塵機(SBFボックスタイプ)を提供し、特に研磨粉塵の集塵に優れた実績を持っています。