集塵機・集塵機メーカーの選び方を徹底解説 | 【大型集塵機完全ガイド】おすすめ集塵機メーカー2選

袋状のフィルター（ろ布）を装置内につり下げ、含塵ガスに含まれる粉塵をろ過して捕集する仕組みの集塵機です。フィルターに付着してたまった粉体層を定期的に払い落し、圧力損失の上昇を抑えることで、連続使用できます。

バグフィルターの特長の一つは、その汎用性の高さです。フィルターの素材を変えることで、さまざまな温度や性状の粉塵に対応可能です。
素材はポリエステルやコットンが主流ですが、ナイロンやガラス繊維でできたものもあります。

バグフィルターは構造および取り扱いが容易なこともあり、多くの産業設備に用いられています。装置全体ではなく、内部で使われるフィルターのことを、バグフィルターと呼ぶ場合もあります。

水や化学薬品を加えた液体で含塵ガスを洗浄し、水膜や液膜に粉塵を付着させて捕集する仕組みの集塵機です。一般的にはタワー状の容器の中に水や化学薬品の液体を充填し、含塵ガスをタワーに流し込みます。液体はガスと接触することで、不純物や汚れを吸収または反応させ、よりクリーンなガスを放出するようになります。

スクラバーにはさまざまな構成要素があり、その目的に応じて、液体やガスの流れ方向、タワー内の充填物の種類、液体の化学薬品などが異なります。

集塵の方式により「溜水式」「充填式」「ベンチュリー式」「インビジメント式」などの種類に分けられ、設置場所や用途に合わせて選ぶことが大切です。
スクラバーは水などの液体を用いるため、火災のリスクが少ないこともメリットです。

遠心力で含塵ガスに含まれる粉塵を捕集する仕組みの集塵機です。

円筒形の本体に入口と出口を備え、入口から流入したガスが高速回転して円周方向に沿って流れます。このとき遠心力の影響で、ガス中の微小な粒子や液滴が本体の壁面に衝突・分離・捕集されます。分離された粒子や液滴は本体下部の集塵部にたまり、除去されます。
一方、クリーンなガスは出口から排出されます。

サイクロンスクラバーは単純な構造であり、メンテナンスが容易であることも特長の一つです。このため工業プロセスで使用される排気ガス処理システムとして、広く採用されています。