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集塵機の選び方とは?種類別の特長を解説

公開:2023.04.24 更新:2024.12.23

集塵機は、チリやホコリだけでなく、木、金属、石膏、液体など様々な種類の物質を吸い取ることができますが、機種によってはうまく捕集できなかったり、故障を招いたりする可能性もあります。そのため、集塵機を購入する際は、使用する物質の種類や量、状態に応じて、適切な集塵機を選ぶことが重要です。今回は、集塵機の選び方が分からない方のために、主な集塵機の種類とそれぞれの特長について詳しく解説していきます。

集塵機の種類は大きく分けて4種類

集塵機の選び方が分からない方は、まずは集塵機にどのような種類があるか理解しておくことが大切です。集塵機は大きく4つの種類に分類できます。それぞれの特長は、次のとおりです。

バグフィルター

過式集塵機のことで、フィルターで粉塵を捕集します。集塵能力を維持するために、フィルターに付着した粉塵は、定期的に逆洗(パルスジェット)で払い落とされます。フィルターの種類には、ポリエステル、耐熱ナイロン、ガラス繊維などがあり、用途に合わせて選べます。サイクロン集塵機では難しい細かい粉塵でも、99%捕集でき、幅広い風量にも対応可能です。

ウェットスクラバー

水に落とし込み粉塵を捕集するため、火災の心配がなく、油煙混じりの粉塵、爆発性の高い粉塵などに適しています。フィルターを使った集塵機よりもサイズがコンパクトなため、設置しやすいのもメリットです。

サイクロン集塵機

遠心力を使って粉塵を分離し捕集します。フィルターが不要なため、メンテナンスが楽でランニングコストも安いです。粉体のみならず、水、油、金属などに使用できます。

電気集塵機

電気集塵機は電気モーターを使用してファンを回転させ、空気中の微粒子に電荷を付加することで集塵します。各種加工工場や建設現場などにおける廃棄物や粉塵の収集に適しています。省エネタイプが多く、運転コストを抑えられるのがメリットです。

ポイント1・乾湿両用か乾式専用か

集塵機には、乾湿両用タイプと乾式専用タイプがあります。このふたつの違いは吸い込むものの違いで、選び方を誤ると故障の原因になります。乾湿両用タイプと乾式専用タイプの違いも、事前にチェックしておきましょう。

乾湿両用タイプ

フィルターを変えることで、乾燥した粉塵と液体の両方を吸い込めますが、機種によってはフィルターの交換が不要なものもあります。ただし、乾湿両用のフィルターは目が荒く、細かい粉塵がモーターまで届いて故障する可能性があるため、細かい粉塵には向きません。また、ホースの長さは、乾式専用タイプのホースと比較して短く、約2mです。

乾式専用タイプ

乾燥した粉塵専用の集塵機です。液体には対応していないため、液体を吸い込むと故障を招くので注意が必要です。乾式専用タイプは、フィルターの目が細かく、細かい粉塵を捕集することができるため、液体を吸う必要がない場合には、乾式専用タイプの購入をおすすめします。また、ホースの長さは約5mあります。

粉塵と液体の両方を吸える乾湿両用タイプのほうが性能が高いように見えますが、細かい粉塵を捕集する場合には、乾式専用タイプが適しています。

ポイント2・電気工具と接続するか

集塵機は、電動ノコギリやグラインダーなどと接続して連動させて作業することも可能です。電動ノコギリと集塵機を接続する場合、電動ノコギリを作動させると自動的に集塵機も作動します。おが屑やゴミはすぐに吸い取られ、掃除をする必要がなくなるため、作業効率がアップします。電動工具を接続する場合は、以下のポイントをチェックしてください。

連動機能が搭載されているか

電動工具は、乾湿両用タイプ、乾式専用タイプのどちらにも接続できます。ただし、すべての機種に電動工具を接続できるわけではなく、接続し連動させられるのは、連動機能が搭載された集塵機のみです。連動機能付きかどうかは、製品のスペックに記載されています。

T型ノズルが付いているか

電動工具と接続して使用するだけあれば特に問題はありませんが、掃除機としても使う場合は、T型ノズルが必要です。連動機能が搭載された集塵機には、T型ノズルは別売りになることが多いので、購入する際に付属されているか、オプションか確認が必要です。

ポイント3・集塵容量はどれくらいか

集塵機の容量とは、タンクの容量のことです。タンクの容量が大きければ、それだけ多くの粉塵を捕集できるので、集めた粉塵を頻繁に捨てる必要がなく、長時間作業ができます。しかし、その一方でサイズが大きくなり、移動や収納が難しくなりますので、作業頻度や収納場所を考慮して選ぶことが重要です。

基本的な容量のサイズは8Lと15Lのふたつです。必要があれば、もっと大きいサイズを探すことも可能です。一般的なサイズで、容量の違いでサイズにどれぐらいの違いが生じるかというと、HiKOKIが販売している製品の場合、以下のとおりです。

容量       製品名    本体寸法(幅×奥行×高さ)
8L    RP80YB(L)  331×364×361mm
15L   RP150YB(L)   331×364×418mm

容量は約2倍違いますが、本体寸法の幅と奥行きは同じで、高さが57mm高くなっているだけです。数センチの違いであれば容量が大きいほうが便利ですが、メーカーによってサイズは異なり、数センチでも違いでも収納場所に収納できないこともあります。容量で選ぶときは、必ず本体寸法もご確認ください。


集塵機には、バグフィルター、ウェットスクラバー、サイクロン集塵機、オイルミスト集塵機の4種類があり、液体が吸える乾湿両用タイプと液体が吸えない乾式専用タイプが存在します。選ぶ際には、用途に合わせた選択が重要であり、また、容量を選ぶ際には本体寸法も確認する必要があります。

種類が多くて選べない場合は、メーカーに直接問い合わせて、用途に応じた適切な機種を紹介してもらうとよいでしょう。よろしかったら以下に参考になる2社紹介を紹介します。

アコー株式会社

アコー株式会社は、完全受注生産を行っており、ニーズに合わせた製品オーダーメイドで生産しています。要望や環境に合わせた最適な集塵機を提供しており、品質にもこだわっています。また、一貫生産を行っているため、生産工程において細かなカスタマイズも柔軟に対応できます。


アマノ株式会社

アマノ株式会社では、小型から大型までさまざまな用途に適した豊富な集塵機を提供しています。また、持ち込まれた粉体の空気輸送テストや粉粒の物性測定などのテスト、電極洗浄サービスなど多岐にわたるサービスを通じて、現場でのサポートに取り組んでいます。


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