集塵機で工場の粉塵に関する悩みを解決!おすすめメーカー2選をご紹介
公開:2023.04.24 更新:2024.06.03
工場などで働いている人の中には、作業過程で発生する粉塵によってのどが痛くなったという経験を持つ人が少なくありません。また、「じん肺」という病気を心配している人もいるでしょう。粉塵が健康や環境にどのような影響を与えるのか、そして工場における粉塵対策の種類や効果、おすすめの集塵機について紹介します。
目次
工場の粉塵によりどんな影響がある?
工場で行われる加工によって発生した細かい物質は、粉塵やエアロゾルとなって工場内に漂います。作業者は呼吸をするたびにこれらの浮遊物質を肺に取り込み、長期間にわたって健康被害を引き起こすことがあります。
粉塵には様々な大きさの粒子があり、呼吸器の異なる部位に沈着する特性があります。そのため、小さな粒子ほど肺の奥に入り込みやすく、排出されにくいとされています。肺にたくさんの粉塵が沈着すると、肺が繊維状に変化し、呼吸機能が低下する「じん肺」という病気になる可能性があります。
粉塵の中でも大気中に浮遊する微粒子「エアロゾル」は、非常に小さな粒子で、0.001μm程度から10μm程度の大きさがあります。エアロゾルも粉塵と同様に、呼吸器に取り込まれてじん肺を引き起こす原因となりますが、工場の外へ排出されると拡散されやすく、環境にも悪影響を及ぼす可能性があります。エアロゾルは化石燃料の使用などでも発生し、温暖化との関連が深い物質です。
工場の粉塵対策なら集塵機がおすすめ!
粉塵対策には、換気を行って粉塵を屋外に出す方法がありますが、粉塵の種類によっては有害な物質を工場の外に出してしまうためおすすめできません。粉塵の健康被害を減らしつつ、環境への負荷も抑えるためには、粉塵の発生や拡散を抑える方法と、集塵機で粉塵を取り除く方法があります。
粉塵の発生や拡散を抑えるためには、分別や密封で広がらない方法や、散水や粉塵防止剤で飛散を抑える方法がありますが、いずれも作業工程に支障が出る場合があります。
集塵機は、粉塵自体を空気から取り除くことができ、作業効率にも影響を与えないので、工場におすすめの粉塵対策です。粉塵が発生する位置にフードを取り付けて、粉塵の混じった空気を吸引し、ダクトを通って除塵装置に送り込むことで、室内に飛散する前に粉塵を吸引することができます。除塵されたきれいな空気は、排気口から排出され、工場内に粉塵を広げない空気の流れを作ることができます。
粉塵対策におすすめの集塵機2選をご紹介
工場の粉塵対策では、粉塵の種類や状態によって適した集塵機が異なります。おすすめのメーカー2社の集塵機をご紹介します。
株式会社アコー
アコー株式会社は、全ての工程を自社で手がける一貫生産体制を誇ります。お客様の固有のニーズに基づいてカスタマイズされた集塵装置を提供しており、技術スペシャリストのチームが各製品の詳細仕様を考慮しながら、独特の技術や創意を取り入れて機器を開発します。自社の生産ラインでは、鉄板の一枚から特注のアイテムを作成することもできます。
アコーの集塵機器は、シンプルながらも独自の設計が特徴です。無駄を排除した結果、独特で他に類を見ない製品として市場に提供しています。自社での全製造プロセスにより、品質を保ちつつリーズナブルな価格設定が実現しています。さらに、堅牢な構造と使い勝手の良さで、維持費も最小限に抑えられます。エアショックバグフィルターやウェットスクラバーのような独自の高機能製品も、同社の魅力的な製品ラインナップの一部です。
アマノ株式会社
アマノ株式会社は、国内での集塵機製造のリーダーとして、持ち運びが容易な小型集塵機から大規模な集塵システムまで、様々な製品を提供しています。同社は「顧客を最優先」という信条を持ち、製品の提供から維持・保守まで、総合的なサポートを行います。
主要な製品としては「パルスジェット式集塵機」や「粉塵爆発を緩和する集塵機」などがあり、これらはただの集塵機以上に、空気質や環境保護への寄与を目指しています。アマノの特色は、セミカスタマイズ方式を採用しており、既製の製品を基盤に、お客様のニーズに応じて機能をカスタマイズします。
要件の定義から試験運用までの一連のプロセスを、技術専門チームが組織的に進行させます。さらに、製品の納入後も、長期にわたるサポートを提供。数々の実績を持つエンジニアリング力で、トータルソリューションをお客様に提供します。
工場で発生する粉塵は、呼吸によって肺に取り込まれ、健康被害の原因となる「じん肺」などの病気を引き起こすことがあります。働く人々の健康を守るためにも、適切な対策が必要です。ただし、粉塵の種類や状態によっては、換気や密閉などの一般的な対策が有効でない場合もあります。そのような場合には、工場で発生する粉塵に適した集塵機を設置することが、根本的な対策としておすすめです。