レジンの蒸気と粉塵を回収したい!おすすめの集塵機もご紹介
公開:2024.09.26 更新:2024.09.26
レジンは液体状の樹脂で、ハンドメイドアクセサリーに多く使われ、ナチュラルレジンと合成レジンに分かれます。加工時には蒸気や粉塵が発生し、健康リスクが伴うため、換気や保護具が必要です。ウェットスクラバーは粉塵や有害ガスを効率的に除去し、湿式集塵機SS-Nは高い集塵効果を持ち、工場での使用に適しています。
目次
さまざまな分野で使われるレジン
レジンとは、液体状の樹脂が硬化して固体になる化学物質で、天然樹脂と合成樹脂に分けられます。特にハンドメイドアクセサリーで多用され、硬化剤やUVライトで形状を自由にコントロール可能です。
透明感があり、耐久性を高める加工にも利用されます。主な種類には、ナチュラルレジンと合成レジンがあり、特にエポキシレジンは強度と耐熱性に優れています。
◇レジンとは
レジン(Resin)は、一般的に「樹脂」を指す言葉で、液体状の素材が硬化して固体になる化学物質です。日本では「樹脂」という言葉が多く使われていますが、特にハンドメイドのアクセサリー製作などでは「レジン」という名称がよく用いられます。
レジンは、大きく分けて植物や動物由来の天然樹脂と、石油から作られる合成樹脂の二種類があります。天然樹脂には琥珀や松脂が含まれ、合成樹脂にはプラスチックやウレタンが該当します。
レジンは硬化剤やUVライトを使用して固化でき、形状や硬度を自由に調整できるのが特徴です。透明感のある美しい光沢を持つため、アクセサリーや小物の制作に広く利用されています。また、製品の耐久性や耐候性を高めるために、様々な加工が行われています。
◇レジンの種類
レジンには多くの種類があり、それぞれ異なる特性と用途を持っています。代表的なものには、「ナチュラルレジン(天然樹脂)」と「セティックレジン(合成樹脂)」があります。ナチュラルレジンは、植物の樹液や動物由来の物質から採取される天然の樹脂で、松脂や琥珀がその代表例です。
ナチュラルレジンは古くから装飾品や薬品、塗料として利用されています。一方、合成レジンは石油から作られ、現代の工業製品に多く使われています。合成レジンの中でも特に「エポキシレジン」は強度が高く、耐熱性や接着性に優れ、建築や接着剤として広く利用されています。
また、「UVレジン」は紫外線を当てることで硬化するため、ハンドメイドの分野で人気です。さらに、「レジンキャスティング」と呼ばれる技術では、液体状のレジンを型に流し込んで複雑な形状の製品を成形することができ、少量生産や試作品の製作にも適しています。
レジン粉塵の危険性
レジンの加工中に発生する蒸気や粉塵は、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。未硬化のレジンは呼吸器に刺激を与え、皮膚にもアレルギー反応を引き起こすリスクがあります。適切な換気と保護具の着用が重要です。
また、レジンは引火性が高く、粉塵や蒸気が漂う環境では火災の危険が増すため、火気厳禁の安全な作業環境を維持する必要があります。
◇蒸気や粉塵の吸引
レジンの加工中に発生する蒸気や粉塵を吸引すると、健康被害を引き起こす可能性があります。特に未硬化のレジンやその蒸気は、呼吸器に強い刺激を与え、咳や喉の痛み、場合によっては呼吸困難を伴うことがあります。また、蒸気や粉塵は皮膚からも吸収され、アレルギー反応や皮膚炎を引き起こすリスクもあります。
レジンアレルギーは、レジンに含まれる化学物質に対して過敏に反応することで発症します。これにより、皮膚のかゆみや赤み、場合によっては腫れなどの症状が現れることがあります。作業環境における適切な換気と、保護具の着用が非常に重要です。
特に粉塵が舞う作業では、粉塵マスクや呼吸器を装着し、吸引を避けることが推奨されます。安全対策を講じることで、健康を守ることができます。
◇発火
レジンは引火性が高く、特に蒸気や粉塵が空気中に漂うと火災のリスクが増します。消防法ではレジンは「危険物 第4類」に分類され、これはガソリンやアルコール類と同様です。加工時に発生する粉塵や蒸気も、引火源があると火災を引き起こす危険性があるため、十分な注意が必要です。
レジンを取り扱う際は、火気を厳禁とし、安全な作業環境を維持することが不可欠です。例えば、電気機器や加熱器具の近くで作業を行う際は、火花や高温による引火を防ぐ対策が重要です。
換気を適切に行い、蒸気が高濃度で蓄積しないようにすることで、発火のリスクを大幅に軽減できます。
レジン回収に適した湿式集塵機
ウェットスクラバーは、液体を使用して空気中の粉塵や有害ガスを効率的に回収する集塵機です。粉塵を液体に捕集することで目詰まりがなく、高い集塵効率を持ちます。特にレジンの加工現場での蒸気や粉塵除去に効果的で、火災リスクも軽減します。
湿式集塵機SS-Nは高性能で、自動給水機能を備え、粉塵を90%以上除去。コンパクト設計でメンテナンスも簡単なため、工場や作業場に最適です。
◇ウェットスクラバー
ウェットスクラバーは、液体(水)を使用して空気中の粉塵やガスを効果的に回収する集塵機です。レジンの加工時に発生する粉塵や有害なガスを吸引し、液体中に捕集することで、空気中の有害物質を効果的に除去します。
この方法は、乾式のフィルター式集塵機とは異なり、粉塵が液体中に取り込まれるため、目詰まりが発生せず、集塵効率が高いのが特徴です。
また、ウェットスクラバーは粉塵だけでなく、ガスや臭気の吸収も同時に行うことができるため、多目的な使用が可能です。レジンの加工現場では蒸気と粉塵が同時に発生することが多く、効率的に取り除けるウェットスクラバーは非常に有効です。
水を使っているため、火災や爆発のリスクも軽減され、発火性の高いレジン作業には特に安全性が高いと言えます。
◇湿式集塵機(スクラバー)SS-N
湿式集塵機SS-Nは、アコーが提供する高性能なウェットスクラバーの一つです。このモデルは循環水を使ったシャワリング方式で、粉塵やヒュームを効率的に捕集します。SS-Nシリーズは酸化されていない粉塵や可燃性粉塵、溶接時に発生する粉塵を90%以上の高効率で除去できるのが特徴です。
自動給水機能を備えており、メンテナンスも非常に簡単です。SS-Nは火災リスクを低減するため、フィルター式集塵機に比べて安全性が非常に高い点も魅力です。
特に火花や高温作業に伴う粉塵を扱う現場では、フィルターに引火するリスクがありますが、SS-Nは水を使用するため、そのリスクが大幅に軽減されます。
コンパクトな設計で省スペース設置が可能なため、設置場所に制約のある工場や作業場にも適しています。この湿式集塵機は粉塵の除去性能が高く、簡易メンテナンスで長期間安定した集塵能力を発揮します。
レジンの粉塵が頻繁に発生する工場や作業場においては、SS-Nのような大型集塵機の導入が理想的な選択となるでしょう。
大型集塵機でレジンなどの樹脂粉塵を回収した事例
湿式集塵機の導入事例として、樹脂製造会社でのレジン粉塵問題が挙げられます。既存の設備では粉塵捕集が不十分でしたが、アコーの「ダブルスクラバー」を導入後、集塵効率が向上し、作業環境が改善されました。また、火災リスクも軽減され、安全性が高まりました。
乾式集塵機では、ルーター加工機でのパルスジェットバグフィルターが目詰まりを防ぎ、効率的な粉塵除去とコスト削減を実現しました。
◇湿式集塵機を導入した事例
湿式集塵機を導入した代表的な事例として、ある樹脂製造会社のケースがあります。この工場では、レジン粉塵の排出が問題で、従業員の健康リスクが高まっていました。特に感光材樹脂の製造過程で発生する細かい粉塵が、既存の集塵設備では十分に捕集できず、粉漏れが発生していたのです。
この問題に対し、アコーは「ダブルスクラバー」を提案しました。湿式集塵機のダブルスクラバーは、スクラビング部が2段階構造になっており、高い集塵効率を実現しています。実際の導入前にテスト機を使用して性能を確認したところ、従来の設備に比べて粉塵の回収効率が格段に向上し、作業環境の改善に成功しました。
また、水を使用することで火災リスクも大幅に軽減できたため、安全性も高まりました。この事例では、レジンの細かい粉塵を確実に回収しつつ、作業員の健康と安全を守ることができたのです。
◇乾式集塵機を導入した事例
一方、乾式集塵機の導入事例として、ルーター加工機での粉塵処理があります。この工場では、加工時に発生するレジン粉塵が非常に微細で、従来のフィルターが目詰まりを起こしやすいという問題がありました。アコーは、この問題を解決するために、パルスジェットバグフィルターを提案しました。
この乾式集塵機は、高圧空気を利用してフィルターを自動的にクリーニングし、目詰まりを防ぎます。そのため、集塵効率が落ちることなく、安定した吸引力を維持することが可能です。また、加工機周辺に直接ダクトを設置し、加工時に発生する粉塵を即座に吸引するシステムを導入することで、作業環境をさらにクリーンに保つことができました。
このシステムにより、微細なレジン粉塵を効率的に除去し、フィルターのメンテナンス頻度も減少しました。作業効率が向上するとともに、長期的なコスト削減にもつながったのです。
レジンは、液体状の樹脂が硬化する化学物質で、天然樹脂と合成樹脂に分類されます。特にハンドメイドアクセサリーでの利用が多く、硬化剤やUVライトで形状を自由に調整できることが特徴です。透明感があり、耐久性の向上や装飾に役立つため、さまざまな用途があります。
レジンは主にナチュラルレジンと合成レジンの二種類があり、それぞれ異なる特性があります。ナチュラルレジンは植物や動物由来で、代表的なものには琥珀や松脂があります。一方、合成レジンは石油から生成され、エポキシレジンなどがあり、強度や耐熱性に優れています。
レジンの加工時には、蒸気や粉塵が発生し、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。未硬化のレジンは呼吸器を刺激し、皮膚アレルギーのリスクも伴います。適切な換気と保護具の使用が必須です。また、レジンは引火性が高く、作業環境には火気厳禁の対策が求められます。
ウェットスクラバーは、液体を使用して空気中の粉塵や有害ガスを効率よく回収する装置です。粉塵を液体で捕集するため、目詰まりが少なく、高い集塵効果を発揮します。特にレジンの加工現場での蒸気や粉塵除去に効果的で、火災リスクの軽減にも寄与します。
湿式集塵機SS-Nは高性能で、自動給水機能を備え、粉塵を90%以上除去することができます。コンパクトな設計でメンテナンスも簡単なため、工場や作業場に最適です。湿式集塵機は粉塵だけでなく、ガスや臭気の吸収も行えるため、幅広い用途に対応できます。