【PR】【大型集塵機完全ガイド】おすすめ集塵機メーカー2選

集塵機徹底解説

【基礎知識】主な大型集塵機の原理と構造、使用時の注意点を解説

公開:2025.02.25 更新:2025.03.03

大型集塵機は、濾過式、遠心式、洗浄式の3種類があり、粉塵除去の原理や特徴が異なります。用途に応じた選定と適切なメンテナンスが効率的な運用の鍵となります。

濾過式集塵機(バグフィルター)の構造と使用時の注意点

アコー プリーツバグフィルター

画像出典:株式会社アコー

バグフィルターは産業設備における粉塵除去のための大型集塵機で、ろ布を通じて粒子を捕集します。適切な運用と定期的なメンテナンスが重要です。 

◇原理と構造 

バグフィルターは、排ガスをろ布に通して粉塵を捕集し、清浄な空気を排出する仕組みを持っています。この仕組みは家庭用掃除機と似ており、ろ布の目で粉塵を物理的に除去します。構造は円筒型や平板型のフィルターを使用し、粉塵がフィルター表面に付着する仕組みです。 

使用される素材にはポリエステルやナイロン、ガラス繊維などがありますが、粉塵が蓄積しすぎると効率が低下します。そのため、多くの製品には逆洗システムが搭載され、圧縮空気で粉塵を除去し、メンテナンスを効率化しています。 

◇使用時の注意点 

バグフィルターを長く運用するには、定期的な清掃やフィルター交換が重要です。フィルターに粉塵が付着し続けると性能が低下し、集塵効率が落ちます。また、摩耗や劣化による破損は粉塵漏れの原因となるため、予防が必要です。 

最近ではダストモニタを活用してフィルターの状態を監視し、適切な交換時期を見極める手法が普及しています。これにより、効率的な運用が可能となり、不要なコスト削減にも寄与します。 

遠心式集塵機(サイクロン)集塵機の構造と使用時の注意点

サイクロン集塵機の原理のイメージ

画像出典:株式会社アコー

サイクロン集塵機は遠心力を利用した粉塵分離装置で、フィルター不要のためメンテナンスが容易です。ただし、微粒子処理には限界があり注意が必要です。 

◇原理と構造 

サイクロン集塵機は、粉塵を含む空気を高速旋回させ、遠心力で粉塵を分離します。分離された粉塵は下部に落下し、クリーンな空気が上部から排出される仕組みです。高効率が求められる場合、マルチサイクロン方式が使用されます。複数の小型サイクロンを用いることで、より細かな粉塵の捕集が可能です。 

フィルター不要のため目詰まりリスクが低く、メンテナンスも簡易です。しかし、集塵効率は設計に大きく依存するため、適切なサイズや形状の選定が重要となります。特に大規模工場や厳しい環境規制の現場で有効です。 

◇使用時の注意点 

サイクロン集塵機では、5μm以下の微粒子分離が困難です。このため、バグフィルターなどと併用することで、高い粉塵除去性能が期待できます。また、旋回による圧力損失が大きく、送風機の負荷が増大するため、エネルギーコストが高くなる可能性があります。 

効率維持のためには定期的な清掃が必要です。粉塵が蓄積すると気流が乱れ、性能低下を招きます。特に湿気を含む粉塵の場合、壁面への付着が多いため、清掃頻度を高めることが推奨されます。

洗浄式集塵機(スクラバー)の構造と使用時の注意点

ダブルスクラバーの原理

画像出典:株式会社アコー

洗浄式集塵機(スクラバー)は水や薬液で粉塵やガスを除去する装置で、有害物質の処理や環境保護に貢献します。ただし、排水処理や腐食対策が課題です。 

◇原理と構造 

湿式スクラバーは、粉塵やガスを水や薬液で洗浄し、クリーンな排気を生成する装置です。排気は装置内でミストと接触し、粉塵は水滴に付着して排出、ガス成分は溶解・中和されます。この仕組みにより、化学物質や悪臭の除去が可能です。 

湿式スクラバーにはベンチュリースクラバーや充填塔スクラバーなど複数の種類があります。ベンチュリースクラバーは高速気流で細かい粉塵を効果的に除去し、充填塔スクラバーは吸収効率を高める構造を採用しています。化学プラントや食品工場で広く利用されています。 

◇使用時の注意点 

スクラバーは粉塵と有害ガスを同時に処理でき、幅広い業種で利用されています。特に水に溶けるガスや湿気を含む粉塵に適しており、高温排ガスの冷却処理も可能です。しかし、排水処理設備が必要で、これが整備されていない場合、環境負荷やコストが増加します。 

また、薬液使用による腐食リスクがあるため、耐腐食性材質の採用と定期的な点検が求められます。装置設置には広いスペースも必要なため、導入前に十分な環境整備を行うことが重要です。

大型集塵機のおすすめメーカー3選

大型集塵機
画像出典:株式会社アコー

こちらでは、大型集塵機を探している担当者の方におすすめのメーカーを3社紹介します。

◇株式会社アコー

引用元:株式会社アコー

株式会社アコーは、アコーは、完全オーダーメイドの集塵機メーカー で、各業界のニーズに合わせたカスタマイズ製品を提供しています。特に、湿式集塵機「ウェットスクラバー」 は、集塵・ガス吸収・脱臭の3機能を兼ね備え、防爆・火災対策にも対応可能です。

同社は、フィルター式集塵装置、溜水式スクラバー、マルチサイクロン集塵装置などの製造・販売を行っています。また、ジェット気流を利用した異物分離装置や、圧縮空気を活用した粉粒体混合装置など、特殊用途向けの設備も手がける技術力を持っています。


会社名株式会社アコー
所在地〒279-0022
千葉県浦安市今川1-1-40
電話番号047-352-4761
公式ホームページhttps://www.acokk.co.jp/

また、完全受注生産で自社一貫生産を行っており、工場の粉塵や有害ガス問題をトータルで解決する技術力が強みです。

株式会社アコーについて詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。

アコーの集塵機はオーダーメイドでお悩みを解決!

さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。

株式会社アコーの公式ホームページはこちら

◇株式会社了生

株式会社了生
引用元:株式会社了生

株式会社了生は、フード設計・集塵機の選定・ゴミ回収方法・設置までを一貫して提供するトータルソリューションを展開しています。顧客のニーズに合わせた最適な集塵対策を提案し、高いコストパフォーマンスを実現できる点が強みです。

軽量粉塵(顔料・汚泥粉)から重量粉塵(酸化鉄など)まで、幅広い粉塵に適した設備を提案できる柔軟性を備えています。

会社名株式会社了生
所在地〒490-1113
愛知県あま市上萱津深見51
電話番号052-442-0041
公式ホームページhttps://www.ryosei-gc.co.jp/

また、標準モデルの豊富なラインナップに加え、特注や特殊仕様の設計にも対応できます。

株式会社了生について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。

大型集塵機で有名な集塵機メーカー3選

◇サンテクノ株式会社

サンテクノ株式会社
引用元:サンテクノ株式会社

サンテクノ株式会社は、電気集塵機やオイルミストコレクターを専門とするメーカーで、多くの工場や産業施設で採用されています。特に、湿式電気集塵機(ST式)は、高性能な粉塵・ミスト処理を実現し、産業用機器の環境保全対策として幅広く活用されています。

また、D.Bコレクター、C.Fコレクター、RSE集塵装置、WPセパレーターなど、多様な集塵機を取り揃え、豊富な製品ラインナップを展開しています。

会社名サンテクノ株式会社
所在地〒101-0041
東京都千代田区神田須田町2-25 GYB秋葉原9F
電話番号03-3252-9271
公式ホームページhttps://www.suntechno-inc.co.jp/

単なる製品提供にとどまらず、現地調査やカスタム対応を通じて、最適なソリューションを提案する柔軟な対応力も強みとしています。

サンテクノ株式会社について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。

湿式集塵機が注目されているメーカー


大型集塵機には濾過式(バグフィルター)、遠心式(サイクロン)、洗浄式(スクラバー)の3種類があり、それぞれ特徴と注意点が異なります。用途や環境に応じた選定が重要です。

バグフィルターは、ろ布を通して粉塵を捕集し、逆洗システムによりメンテナンスを効率化しています。定期的な清掃やフィルター交換が必要で、ダストモニタを活用することで効率的な運用が可能です。

サイクロン集塵機は遠心力で粉塵を分離するため、フィルター不要で目詰まりが起こりにくい特徴があります。しかし、5μm以下の微粒子分離が困難なため、他方式との併用が推奨されます。圧力損失に伴うエネルギーコスト増加や定期的な清掃も重要です。

スクラバーは水や薬液で粉塵やガスを除去し、化学物質や悪臭に対応可能です。ただし、排水処理や腐食対策が課題で、設置スペースや環境整備が必要です。

各方式にはメリットとデメリットがあり、目的に合った選定と適切な運用が効果的な集塵に繋がります。

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