大型集塵で騒音問題を解決!導入事例を紹介
公開:2024.05.30 更新:2024.05.30
小型集塵機はそのコンパクトな設計と機能性から、設置が容易であり、移動も可能です。異物除去作業において位置調整が可能で、さらに他の機器との連動もできることが利点です。
ただし、全てのモデルがこの機能を有しているわけではないため、購入前にはメーカーに確認が必要です。また、部材加工業者が使用する複数の小型集塵機は高い騒音レベルを引き起こし、近隣住民に影響を及ぼすことがあります。
そのため、騒音問題を解決するために大型集塵機の導入が検討されています。吉田工業では大型集塵機の導入を行い、効率的な集塵と静音性を実現しています。この導入は近隣住民からの騒音苦情を大幅に減少させ、作業効率も向上させています。
目次
小型集塵機は導入しやすい
小型集塵機は、そのコンパクトな設計と高い機能性から、多くの現場で導入が容易です。設置スペースに制約がある工場やオフィス環境でも、小型集塵機は場所を取らず、効率的な集塵を実現します。
◇移動が可能
小型集塵機のメリットの一つは、設置場所の融通が利くことです。これは、異物除去を行うために設置する集塵機にとって重要な要素です。
例えば、工場内で異物除去を行うために集塵機を設置する場合、最初に選定した設置場所が思ったよりも効果が低い場合があります。このような場合、集塵機の位置を変更する必要が生じます。
小型集塵機であれば移動も簡単に行えますし、コンベアの下などの比較的狭いスペースにも設置できます。そのため、設置場所の融通が利く小型集塵機が部材加工業者の間で広く利用されています。
◇他機器との連動が可能
PLC型の小型集塵機であれば、電動工具用などと連動させることも可能です。例えば、電動工具のスイッチがオンになると小型集塵機の電源も自動的に入るなどが挙げられます。操作の手間を省けるため、作業が効率化します。
ただし、すべての小型集塵機がこの連動機能に対応しているわけではありません。購入を検討する際には、必ずメーカーに問い合わせ、希望する機能が搭載されているか確認することが重要です。
多数の小型集塵機が引き起こす近隣住民への被害
ある部材加工業者では、作業中に大量の切粉や削粉が発生していました。そこで、22台の小型集塵機を導入しています。しかし、2つの課題が生じていました。
◇利用者の手間も多い
22台の小型集塵機が設置されているにもかかわらず、工場内では切粉や削粉が発生し、作業者がマスクや眼鏡なしでは仕事ができないほどの状況となっています。
これは集塵機の能力が十分でないことを示唆しています。さらに、これらの集塵機が2階に設置されているため、ゴミ回収作業が不便であり、作業者にとっては重労働になっています。
◇近隣にも迷惑がかかる
22台もの小型集塵機が稼働していると、その合計の騒音レベルは非常に高くなります。各小型集塵機が発生させる音が65dBであるとすると、それぞれが同時に稼働している場合、その騒音は単純に22倍のレベルになります。
近隣住民には相当な騒音が発生していることになります。特に、集塵機が工場内に設置されているため、隔音設備がない場合、その騒音は外部にも漏れやすくなります。
大型集塵機の導入で騒音問題を解決
集塵力と静音性を両立させるなら、大型集塵機を導入するのも一案です。先に挙げた部材加工業者も大型のバグフィルターを選択しました。
◇完全カスタマイズ
粉塵の種類は多岐に渡りますが、吉田工業では資格を取得した専門スタッフが、最適な集塵方法と集塵機を提案しています。
今回の事例では、全ての加工機械に必要な集塵能力を詳細に計算し、工場全体の集塵ニーズを満たす集塵機を選定および製作しました。さらに、ゴミの排出方法が簡単で清潔に行えるように、集塵機の排出部も工夫しました。
また、ゴミ回収作業にも従業員に多くの負担が生じていたため、顧客の要望を細部まで取り入れたダクトレイアウト設計を行いました。
◇騒音対策
また同時に周波数測定と分析を行い、音源に適した対策方法を選定して問題を解決します。吉田工業の騒音対策例では、高周波騒音には吸音材や空洞型による消音対策、低周波騒音には遮音壁による消音対策などを取り入れています。
大型集塵機の導入事例
大型集塵機を導入した事例では、当初の課題であった騒音問題を解消したうえに、作業効率の向上まで実現しました。
◇騒音への苦情も収まった
大型集塵機の導入により、周囲の環境への影響が大幅に改善されました。以前は集塵機の稼働による騒音が問題視されており、近隣住民からの苦情が相次いでいました。
しかし、新しい大型集塵機の導入により、騒音レベルが基準値を下回るようになり、苦情も減少しました。この改善は、地域全体の生活環境の向上に繋がり、住民の快適さや健康面にも良い影響を与えています。
◇利用者の手間が減った
導入した大型集塵機により、集塵力が以前よりも強力になりました。これにより、粉塵が周囲に飛散する問題が解消しています。小型集塵機よりもパワフルな集塵力が得られ、作業空間内の粉塵をより効率的に取り除くことが可能になりました。
さらに、大型集塵機の導入により、ゴミの排出が大幅に改善されました。これは、大容量の集塵機がより多くのゴミを収集し、交換や排出の頻度が減少したことを意味します。その結果、作業中におけるゴミ処理の手間や作業停止時間が減り、作業効率が向上しました。
小型集塵機はそのコンパクトなサイズと高い機能性により、狭いスペースでも効率良く設置可能であり、特に異物除去のための集塵に非常に便利です。これにより、多くの工場やオフィス環境で広く利用されています。
さらに、一部の小型集塵機は他の機器と連動して動作する機能を持ち、作業の自動化と効率化を実現しますが、この機能があるかどうかはモデルにより異なるため、購入前にはメーカーに確認することが重要です。
一方で、大量の小型集塵機を使用することによる騒音問題が発生する場合があります。ある部材加工業者ではこの問題に対処するために、吉田工業の大型集塵機を導入しました。大型集塵機は集塵能力が高く、騒音を大幅に低減しつつ、ゴミの排出も効率化するため作業の効率が向上します。
この技術的改善で、騒音による苦情が減少したうえに、工場の作業環境が改善されました。